
こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの箭吹雅代です。
人生の節目で見直すことで強い家計を作る家計見直し相談を行っています。
さて、今日のテーマは「老後を考えたときの保険~個人年金保険とは?~」です。
老後が不安という話は本当によく耳にします。
しかし、ただ漠然と不安に思っているだけでは、安心はいつまでも訪れませんし、安心した老後を手に入れることも出来ません。
お金の知識は、人生の安心の第一歩。
今日は老後のために知っておきたい保険の知識、個人年金保険について解説します。
もくじ
個人年金保険とは?
個人年金保険とは、老後資金の準備を目的とした保険で、一定の年齢になると、年金の支払が開始される保険です。
つまり、これは自分のための保険です。
支払った保険料や配当金などが年金の支払開始まで蓄積され、年金支払開始年齢から一定期間、または亡くなるまで年金が支払われることとなります。
ここで一つ疑問が。
もし、年金支払開始年齢に達する前に死亡した場合はどうなるの?
この場合は、それまでに支払った保険料相当額が死亡給付金として遺族に支払われることとなります。

個人年金保険、タイプ別の特徴とは?
個人年金保険には「定額個人年金保険」と「変額個人年金保険」があります。
それぞれの違いを見ていきましょう。
1.定額個人年金保険
定額個人年金保険とは、契約時に定めた年金額(基本年金額といいます)が支払開始から支払終了の時まで一定のものを言います。
契約時に年金額が確定するので、老後資金の計画が立てやすいのがこのタイプです。
2.変額個人年金保険
契約者が支払った保険料を運用して、その運用実績によって将来受け取る年金額の他、死亡給付金や解約時に受け取れる解約返戻金の額が変動するのが、変額個人年金保険です。
年金額については、支払った保険料の相当額や最低年金額が保証されるタイプや反対に最低保証がないタイプもあります。最近は保証があるタイプの方が主流のようです。
また、変額個人年金保険は、運用期間中に課税されず、解約時や年金受取時まで課税が繰り延べられるので、その間に得た収益は再投資され、複利効果が期待できます。
しかし、課税されない分も投資に回せるといっても、この保険にはコストもそれなりにかかるので、契約を検討する際にはこういった費用についてもよく確認しておく必要があります。

年金の受取期間の違いとは?
もう一つ、重要なポイントがあります。
それが年金の受取期間についてです。
個人年金保険には、6タイプの受取期間があります。
それぞれの特徴を見ていきます。
1.終身年金
生きている限り年金が続くタイプです。死亡すると年金が打ち切られるので、長生きするほど有利といえます。そのため、一般的に寿命が長いとされる女性の方が保険料は高くなっています。
2.保証期間付終身年金
保証期間中に死亡した場合、保証期間が満了するまで遺族に年金(もしくは一時金)が支払われます。
保証期間を過ぎてもなお生きていた場合は、生きている限り年金が支払われます。
3.確定年金
契約時に年金受取期間を定め、その期間中は生死に関わらず年金が支払われます。もし生きている場合は本人(被保険者)に、死亡している場合は遺族に年金(もしくは一時金)が支払われます。
4.有期年金
契約時に年金受取期間を定め、その期間中に生きていれば年金が支払われます。年金受取期間中に死亡すると年金は打ち切りとなり、遺族への年金の支払いもありません。
5.保証期間付有期年金
一定期間内年金が支払われますが、死亡すると年金の支払は終了します。
ただし、保証期間中に死亡した場合、保証期間が満了するまでは遺族に年金(もしくは一時金)が支払われます。
6.夫婦年金
夫婦どちらかが生きていれば年金が支払われます。例えば夫が死亡したらその年金を妻が引き継ぐという形になり、夫婦同時に年金が支払われるわけではありません。
契約時だけでなく、確定年金や終身年金の年金開始時に夫婦年金に移行できるものもあります。
このように個人年金保険といってもこれだけ受取期間に違いがあります。
どのタイプの商品なのか、どのタイプが自分にとってよいのか、契約する前によく考える必要があります。
まとめ
いかがだったでしょうか。
個人年金保険は老後資金準備のための保険なので、自分のための保険です。
漠然と老後を不安視するより、色々な老後資金の準備方法を知って、安心して老後を迎える準備をしておきたいものです。
人生は人それぞれであるように、家計もそれぞれです。
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