
こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの箭吹雅代です。
人生の節目で見直すことで強い家計を作る家計見直し相談を行っています。
さて、今日のテーマは「ひとり親に必要な保険とは?」です。
子供がいると、自分に万が一何かあった場合のことが心配ですよね。
だからこそ保険には入っておいたほうがよい。でもどんな保険を選べばいいのか分からない。
今日はそんなひとり親の方に必要な保険について解説していきたいと思います。
もくじ
- 子供がいる人にとって保険は?
- 保険の優先順位を知ることで無駄なく賢く保険が選べる
子供がいる人にとって保険は?
一人親の場合、万が一自分に何かあったら子供も困ってしまう可能性があります。だからこそ、頭のどこかで、「保険は入っておいた方がいいのでは?」と不安を感じていませんか?
人間は日々歳を取ります。歳を取れば病気になるリスクは上がります。つまり、日々リスクは高くなっているのです。
今健康であってもこの先ずっと健康であるとは限りません。
また、一人親の場合、頼れるのが自分だけという状況であるならば、働けなくなってしまうと自分だけでなく子供の生活もままならなくなってしまいます。
もし、保険に入っていれば、そんな時に安心です。
ただ、年齢が上がれば保険料は上がっていきます。
さらに、病気になった後では、保険には入りづらくなります。
保険の検討は先延ばしにすればするほど条件は悪くなります。
保険が必要であれば、検討してみてください。

保険の優先順位を知ることで無駄なく賢く保険が選べる
さて、あなたはここで保険を検討しようとします。
しかし、次の疑問が頭をよぎります。
「では、どんな保険を選べばいいの?」
保険といっても保険会社も数多あり、また保険料も千差万別。
一つ一つ検討するのは面倒だし、何より保険の資料を見てもHPを見ても複雑でよくわからない。。。
ズバリ!
保険は必要なものを最低限用意する。
これが効率的かつ無駄のない保険選びです。
一人親に必要な保険の順位
- 1位:医療保険
- 2位:死亡保険
今、生活に余裕がないのであれば、まずは医療保険を検討してみましょう。
働けなくなったときに自分だけでなく、子供の生活もままならなくなってしまいます。
それだけは避けなければなりません。
ところで、病気になって入院する場合、どれくらいの入院期間で、いくらくらいかかるのでしょうか?
将来どんな病気になるかはわかりませんが、大きな病気になって1か月入院すると仮定した場合、
費用は12万円
くらいをイメージしておくといいと思います。
自治体にもよりますが、一人親世帯の場合、医療費の一部助成を受けられますので、さらに低額の場合もあります。
さらに、ここで重要なことは、健康保険には「高額療養費制度」というものがあることです。
年収ごとに医療費の上限が決められており、例えば、年収370万円~770万円の方だと、入院治療に1か月100万円かかったとしても自己負担額は87,430円です。
ただし、ほかに差額ベッド代、食事代、先進医療費がかかった場合は自費で支払わなければなりません。
差額ベッド代とは、大人数の部屋から個室や少人数の部屋に移った時の差額です。
こちらは大部屋であればかかりませんし、病院から治療上必要と言われて個室に移った場合は、病院は差額ベッド代を請求できません。
ですので、差額ベッド代はあまり気にしなくていいと思います。
また、食事代は一か月2万5000円ほどです。あまり気にしなくていいくらいの金額でしょう。
先進医療費ですが、高いものだと300万円くらいかかりますが、そもそも実施数が少ないため、保険で特約を付けても月額100円前後です。
先進医療を受ける可能性も低そうですが、保険料も低いので、心配なら付けておく、くらいの気持ちで大丈夫です。
以上の治療費に加え、働けない間の子供の生活費などがいくら必要かを計算し、最適な医療保険を選ぶと無駄がなく、安心です。

2番目に考えるべきは、死亡保険です。
独身であれば、死亡保険はあまり必要ないですが、子供がいる場合は検討してみてください。
子供の人数や年齢にもよりますので、一概にいくら必要とはいえませんが、子供が生活していくためにはある程度まとまったお金が必要になるでしょう。
ただ、若いうちはそもそも死亡率が低いので、余裕がなければ、死亡保険は後回しでまず医療保険だけ検討してみるといいと思います。
他に子供のためにと考えると、学資保険等も気になる方もいらっしゃると思いますが、私は、学資保険は、特に入らなくても問題ないと考えています。
関連記事→ 子供が生まれたら学資保険は入るべき?学資保険で知っておくこと
心配になってあれこれ保険に入った方がいいかもしれないと思うかもしれませんが、保証の内容が重複していたり、保証が限定され過ぎてほとんど使い道がないものもあります。
だからこそ、必要なものだけを厳選して入る、ということが無駄な保険料を払う必要もなく、かつ将来の安心を手に入れる最良の方法なのです。
人生は人それぞれであるように、家計もそれぞれです。
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