
こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの箭吹雅代です。
人生の節目で見直すことで強い家計を作る家計見直し相談を行っています。
さて、今日のテーマは「独身でも安心して生活するために知っておきたいお金の管理術」です。
独身で生きていく人も多い世の中、お金のことを心配する人は非常に多いのです。
しかし、お金の心配は、心配しているだけでは解消しません。
お金の心配を解消するためには、行動が必要です。
でもどうやって?何をすればいいの?
今日は、ひとりで生きていくためのお金の管理術について話していきたいと思います。
もくじ
独身の生活費はいったいいくらくらい?
今は特に問題はないけれど、将来の家計は大丈夫?
そんなことが心配になったときは、まず、順序立てて考えてみたいと思います。
・生活費がいくらか把握する
あなたは、今の生活費を把握しているでしょうか?
ここで問題なのは、今の生活費を把握していないこと。
いくら使っているか、もし分からないようであれば、1か月でいいので、家計簿等を使って把握してみてください。
家計簿が続かない・・・三日坊主というタイプです!という方、1か月だけがんばってみてください。ずっと使い続ける必要はないので。
まずは、現状の生活費を把握するところからスタートです。
さて、1か月の生活費が分かったら次のステップへ進みます。
1人で生活する場合、1か月の生活費は平均どれくらいでしょうか?
総務省の家計調査によると、2019年度の単身世帯の1か月当たりの支出額は163,781円となっています。(2020年は新型コロナウィルスの影響でイレギュラーなことが多かったので、2019年分を基準データとして使用します。)
約17万円と考えます。
この金額は、実生活からかけ離れているわけでなく、現実的な金額です。1人であれば、これくらいの金額で生活出来るように生活水準を設定するのが妥当でしょう。
こちらの金額とご自身の実際の生活費とを比較して、いかがでしょうか?
月17万円での生活は出来そうでしょうか?
もし、これより支出が多い場合は、どこかに無駄が隠れているかもしれませんので、無駄を洗い出し、生活費を抑えることも検討してみてください。

家計見直しのコツ
1か月の生活費を17万円ほどと考えると、今の生活費を削らなくてはならない場合も出てくるでしょう。
もちろん、生活スタイルはそれぞれ異なりますので、この金額にこだわる必要はありませんが、参考として月17万円で生活することを考えてみます。
もしかしたら、気づかないところで無駄な出費がかさんでいるのかもしれません。
生活費がかかりすぎている場合は、家計を見直していく必要があります。
ただ、家計を見直すといってもやみくもに何でもかんでも節約するのでは、はっきりとした効果は分かりづらく、ストレスも大きくなってしまいます。
実は家計を見直すのにもコツがありますので、節約を考える際、参考にしてみてください。
1.「浪費」を見直す
まずは無駄遣いを見直してみます。
全く無駄遣いをしないというのもストレスになる可能性があるので、多少の無駄は自分に許してあげてもいいと思います。
しかし、際限なく許していては、もちろんお金は出ていくばかりです。
目安としては、支出の5%以内に抑えるのがよいでしょう。
ここで問題となるのが、“何が浪費か?”ということ。
例えば、ちょっとカフェに立ち寄ってコーヒーを飲むのを無駄だと思うか、必要なリフレッシュだと思うかは人によって違うでしょう。
また、車についても、交通の便が悪いところに住んでいる場合は必要であっても、最寄り駅まで徒歩5分くらいのところに住んでいれば必要ないかもしれません。
まずは、自分にとって何が浪費か?
これは自分にとって本当に必要か?
と考えてみてください。
そして、必要でないと思うものは減らしていくようにすると無駄な出費を減らすことができます。
2.「固定費」を見直す
さて、浪費を削ったら、次は「固定費」です。
固定費とは、住宅費や通信費、光熱費など毎月一定額がかかるものをいいます。
固定費はクレジットカードや、口座引き落としなど、自動で支払いがされているものも多く、一度減らせば、意識しなくても節約になるので、ストレスも少なくて済みます。
例えば、通信費も格安スマホに変えると毎月の費用を減らせます。
クレジットカードを複数所持している場合、1つに絞って後は解約してしまえば、年会費を減らすことも出来ます。
手続が面倒?
でも、その無駄なお金を稼ぐための労力の方が大きくないですか?
手続を面倒がらず、固定費で削れるものがないか、一度検討してみてはいかがでしょうか。
3.最後に「変動費」を見直す
最後に「変動費」を見直します。
「変動費」とは、食費や交際費など毎月かかるお金が変動するものをいいます。
節約と言えば食費などが思い浮かぶかもしれませんが、実はこの変動費を削ることが一番ストレスが溜まります。
そして、ストレスが溜まるので長続きしない可能性も高いです。
食費であっても例えば外食の回数を決めておく、イベントが多い月はその前後の月で調節しておくなど工夫しながら無理のない範囲で続けていくことが重要です。

まとめ
そして家計を見直してスリム化する。
こうして順序立てて考えていくと、“出来そう!”、“やるべきことが分かる”と思えるので、不安は解消されていきます。
いかがだったでしょうか。
必要な生活費を把握し、いくら収入が必要かを知る。
漠然と不安を抱えていても解決するわけでもないし、また暗い気持ちにもなってしまいます。
だからこそ、お金の問題は“見える化”することが不安を取り除く第一歩なのです。
人生は人それぞれであるように、家計もそれぞれです。
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