
こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの箭吹雅代です。
人生の節目で見直すことで強い家計を作る家計見直し相談を行っています。
さて、今日のテーマは「投資、分からないからって敬遠してない?~教えて投資信託~」です。
投資についてのお話です。
投資について分からないことばかり。でも興味がないわけではない・・・
それならまず、投資信託について知ることから始めてみませんか?
投資は自己責任です。やるかやらないかは個人の自由なので、投資を薦めるような内容ではありませんが、どちらにしても、知っておいてソンはないと思います。
家計を守るのはお金の知識。まず知ることが大切です。
もくじ
そもそも投資信託って何?
投資信託とは、色々な人から集めたお金を、運用の専門家が色々な金融商品に投資し、その利益が投資した人に還元されるものです。
投資の対象には、「株式」「債券」「不動産」等、色々あり、また国内市場だけでなく、海外市場の金融商品に投資するものもあり、対象となる市場もさまざまです。
つまり、投資信託とは、「詰め合わせ商品」
1つの商品に数種類の株式や債券等が入っており、それらを専門家が運用し利益を上げていきます。
どんな金融商品を詰め合わせるのかは投資信託ごとに異なっています。
投資信託も値動きがありますが、基本的には1日1回だけです。
しかし、投資信託の中には、株式のように、市場が開いている間常に値動きしているものもあります。それがETF(上場投資信託)や、REIT(不動産投資信託)と言われるものです。
ETFやREITは株式と同じように上場して証券取引所で取引され、株式と同じ方法で取引が出来ます。

投資信託の種類とは?
投資信託の種類は、1.投資対象2.投資市場3.運用スタイルの3点に着目してみてみます。
それぞれ種類があり、どういった組み合わせかによって、その投資信託の特徴が見えてきます。
1.投資対象
投資信託において主に投資対象となっている金融商品は以下の通りです。
- 株式
- 債券
- 物(金・石油・不動産等)
2.投資市場
- 日本
- 外国(先進国or新興国)
外国市場に関しては、先進国と新興国があり、新興国はこれから経済成長が期待される国や地域を指しています。
新興国はこれから成長が見込まれる反面、国の政治・経済の影響を受けて値動きに影響する可能性が高く、そのためリスクも先進国より高いと考えられています。
3.運用スタイル
- インデックス型
- アクティブ型
インデックス型とは、日経平均株価等の指標となる値動きに連動するような運用スタイルです。
つまり、市場の値動きに沿った動きをするため、みんな上がっているときは上がって、みんな下がっているときは同じように下がります。
こうすることでリスクを抑え、安定した運用が可能となります。
一方、アクティブ型はハイリターンを狙う運用スタイルです。その分リスクも高めになります。つまり、ハイリスク・ハイリターン型の運用スタイルです。
基本的にはアクティブ型はインデックス型より大きな収益を目指しますが、必ずしもインデックス型を上回るとは限りません。インデックス型の方が収益が上だった、ということもあり得ます。
これらの要素をどう組み合わせるかで、その投資信託の種類が決まります。
投資信託で得られる利益とは?
投資信託で得られる利益は主に、1.売却益と2.分配金の2種類あります。
1.売却益
購入したときより売却するときの方が値段が高くなっていれば、その差額が売却益となります。
2.分配金
投資によって得た収益から投資家に還元されるお金です。
投資信託には、この分配金があるタイプとないタイプがあります。
それなら、分配金があるタイプの方がいいじゃないかと思うかもしれませんが、この分配金は、運用で得られた収益から支払われるものもあれば、投資かから集めたお金を取り崩して支払われるものもあります。
分配金が支払われると、その分、投資に回せるお金が減少してしまうため、投資効率は低くなってしまいます。ですので、必ずしも分配金がある方がよいとは言えません。

投資信託はここをチェック!
さて、ここからは、投資信託を選ぶうえでチェックすべきポイントを解説していきます。
ズバリ、ポイントは1.手数料 2.時価総額 3.価額の推移の3点です。
1.手数料
投資信託にかかる手数料は主に3つあります。
- 買うときに支払う手数料(購入時手数料)
- 持っている間支払続ける手数料(信託報酬)
- 売るときに支払う手数料(信託財産留保額)
この中で一番注意すべきは「信託報酬」です。
それはなぜか?
投資信託は、買うとき、売るときに手数料がかかるほか、持っている間手数料がかかります。いわば管理費のようなものです。
売買時にかかる手数料は、いわば一度きりなのですが、「信託報酬」は保有している限りずっと支払続けなければならない手数料です。なので、「信託報酬」は出来る限り安い方が有利です。
「信託報酬」はインデックス型とアクティブ型を比べると、アクティブ型の方が高くなっています。これはアクティブ型の方が、手間がかかるためです。
この「信託報酬」の差が運用成績にも響いてくるので、手数料は特に「信託報酬」に着目して選ぶことが重要です。
2.純資産総額
「純資産総額」とは、投資信託において運用されている全資産を表します。これによって投資信託の規模を知ることが出来ます。
規模は、10億円以上のものなど、ある程度大きいものの方がよいです。
この純資産総額は一定ではなく、変動します。もし、純資産総額が下がっていたら要注意。
運用がうまくいかず、規模が縮小している可能性があります。
3.価額の推移
投資信託の価額を「基準価額」といいます。
「基準価額」は、運用している資産の総額を口数で割ったもので、1日1回だけ計算されます。つまり、1日1回だけ変動します。
インデックス型では、この「基準価額」の動きが日経平均株価等の指標となる値動きに沿った動きをしている、アクティブ型であれば、指標が下がったときでも基準価額をある程度維持できているかがポイントとなります。
投資信託の買い方
1.指定日に同じ金額分買っていく
投資信託は指定日に同じ金額分を買っていくという方法があります。
1口の値段は上がったり下がったりするため、同じ金額分買うとなると、価格が安いときには多く購入でき、反対に価格が高いときには少なく購入することになるため、総じて平均的な運用成績となります。
手続は面倒・・・?と思ったらそんなことはないんです。
何日にいくら購入するか一度手続すると、あとは特に何もせずとも勝手に購入されています。楽ちんです。
2.投資する金融商品を分散させることを考える
1つの金融商品に投資するより、異なる複数の金融商品に投資することによって、リスクを低減することができます。
例えば株式だけより、株式と債券を組み合わせる、国内だけでなく、外国の金融商品も組み合わせて投資するなど、投資先を分散させます。
リスクを低減するためには、出来るだけ値動きが異なる金融商品を組み合わせる必要があります。
投資で大事なこと
投資を行う上で大事なことは、長期投資を心がけることです。
短期で売買を繰り返して利益を得ようとしたら、値動きを読んで、しかもそれを当て続けなければなりません。
毎回良きタイミングで売買できるでしょうか?
じっくり値動きを見ている時間的余裕はありますか?
また、売買には手数料がかかりますし、利益が出たとしても、その都度税金がかかります。
つまり、短期で売買を繰り返しても利益を上げるのは難しいのです。
長期でじっくり少しずつ投資することで、値動きに振り回されないで利益を上げていく、これが投資において大事なポイントです。
まとめ
いかがだったでしょうか。
投資はあくまで自己責任ですので、無理して始めることはないです。
ただ、始めるかどうかは別として、知識として知っておくことは決してソンではないと思っています。
また、投資信託は少額から始められることもメリットのため、興味があれば、試しに少額だけ買ってみる、ということが出来るのもいいところではないかなと思います。
人生は人それぞれであるように、家計もそれぞれです。
自分にあった家計診断をプロに相談してあなただけの強い家計を作ってみませんか。
強い家計は幸せにつながります。
個別のWEB相談も受け付けております。
関連記事