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こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの箭吹雅代です。

人生の節目で見直すことで強い家計を作る家計見直し相談を行っています。

さて、今日のテーマは「手取り20万円30代独身が老後資金3,000万円を貯金する方法」です。

老後資金の準備への不安は世代問わず、多くの方が感じていらっしゃるように思います。もし、若いうちから準備を始められれば、無理せず貯金出来そうです。

しかし、給料が中々上がらない、本当に必要額が貯金出来るのか心配という方もいらっしゃるかもしれません。

これからの時代、老後資金はどのように準備していけばよいのでしょうか。

今日は、手取り20万円30代独身で老後資金3,000万円を貯金する方法について解説していきます。

もくじ

【シュミレーション】手取り20万円30代独身のお財布事情

会社員:33歳

手取り:月約20万円

貯金 :500万円

生活費:月約16万円

結婚には興味なし。一生独身で考えている。

*実際の相談内容を若干アレンジしています。

老後資金を3,000万円貯金したい。そのコツとは?

65歳までに3,000万円貯金することを目標とする場合、既に500万円の貯金があるので、残り2,500万円。単純計算で年間約80万円貯金することとなります。月換算で約6.5万円。収支のバランスを考えると、少し改善が必要になって来るでしょう。

手取り20万円、生活費を頑張って削って月6.5万円の貯金を32年間がんばりましょう!

さあ、ここで、いくつかギモンが浮かびませんか?

  • もし、途中で病気になったりしたら、思い通りに貯金出来ないのでは?
  • 一生独身でと言いながら将来結婚するかもしれないけれど、その場合はどうするの?
  • 老後までただただ、耐え忍んで貯金するなんて・・・そんな人生楽しいの??

そうなんです、人生ってそんなに単純なものではありませんよね。

不測の事態だって起こりえます。

楽しいこと、やりたいことだって色々あります。老後資金のためにそれらをみすみす諦めるなんて、人生の意味すら問いたくなる事態です。

なので、単純に節約!貯金!ではなく、これからの人生を豊かにしながら、老後の安心も考えていきたいと思います。

お金の不安を無くせば人生倍は楽しくなる!(多分)

では早速見ていきましょう。

老後貯金3,000万円までの道のり①病気に備える

結婚の話は後述するとして、ここではとりあえず、独身と病気の備えについて考えていきます。

病気に備えるには保険ね!!保険に入らなきゃ!でもどの保険がいいの?!

教えて!教えて!

・・・落ち着きましょう。

病気への備えを考える上で、ポイントとなるのは2点

  • 病気になったらいくらかかるのか?
  • 病気で働けない間の収入はどうするの?

1.病気になったらいくらかかるのか?

治療にいくらかかるのかは、病気によります。

しかし、治療にかかるお金と、治療に支払うお金は違います。

そして、治療にかかるお金は分からなくても、治療に支払うお金はある程度予測することが可能です。

例えば、治療費が100万円だったとします。

しかし、日本においては、公的医療保険制度があるので、治療費が100万円かかったからといって満額100万円支払う必要はありません。

30代であれば3割負担です。

ということは、30万円・・・結構高い・・・と思ったら、実はそれもちがいます。

さらに「高額療養費制度」というものがあるので、1か月の自己負担額の上限が決まっており、いくら高額な治療費がかかったとしても、その上限額を超えて支払う必要はありません。

現在、1か月以上入院するケースは少なくなっています。なので、上限額いっぱい2か月分くらいを想定して準備しておくと、とりあえず慌てなくて済みそうです。

(例えば10日の入院であったとしても、月を跨ぐと2か月分の上限ということになるので、念のためです。)

上限がいくらなのかは、収入や年齢によります。

下表を参照すると、今回のケースでは、1か月の上限額は、57,600円。2か月だと115,200円。約12万円。その他入院にかかる雑費等も考えて15万円ほど用意していればよさそうです。

高額療養費制度については関連記事もチェックしてみてください。

医療費は思ったよりかからない?!大きな病気のときも安心なワケ

2. 病気で働けない間の収入はどうするの?

さて、もう一つ心配なのが、病気で働けない間の収入です。

会社員の場合、健康保険に、「傷病手当」というものがあります。

「傷病手当」とは、業務以外で病気やケガをして仕事を休んだ場合、休んだ日から連続して3日間の後、4日目以降の給与の支払がない日に対して支給される手当です。

支給期間は最長で1年6か月。支給額は1日当たりの額の3分の2です。

会社員の場合は、この制度のおかげで、病気で働けなくなっても、ただちに無収入というわけではないのです。

働いていた頃の満額はもらえないので、そこは貯金で賄うとすると、およそですが3~6か月の給与分くらい貯金できていればよいのではないでしょうか。

さて、ここでもう一つ。医療保険についてです。

医療費に備えるなら医療保険も気になるところです。

ただ、医療保険については、現在500万円の貯金があるのであれば、必ずしも入っておく必要はないと思います。

例えば医療保険の保険料が月3,500円だとすると、1年間で42,000円

3年半の保険料で、1度の入院に必要な費用である、15万円くらいになります。

今すぐ準備出来ないのであれば、医療保険で備えるのもありですが、貯金で賄えるのであれば、貯金で準備してもよいと思います。

老後貯金3,000万円までの道のり②結婚した場合はどうする?

一生独身と思っていても、将来結婚する可能性だってあります。

そんなときは、どう考えればよいのでしょうか。

これに関しては、明確な答えは出せないのですが、「計画が変わる」ということになります。

そもそも、老後資金の目標額である3,000万円は、独身で誰にも頼れないから自分が生きていくのに必要な金額を自分で用意するという前提で設定されています。

しかし、結婚すると、収入も2人分となりますし、将来受給する年金額も変わってきます。

さらに子供を持つのか、家を買うのかなど、独身時代に想定していなかった様々なイベントも待っています。

そうすると、そもそも老後資金として貯金する金額が3,000万円は妥当なのかというところから考え直さなくてはなりません。

ですので、もし結婚した場合は、その時に老後資金の目標額も見直す必要があります。

老後資金3,000万円までの道のり③人生を豊かにするお金の使い方と増やし方

さて、ここからは、再び独身で老後を迎える前提でお話をします。

老後を心配する気持ちは分かります。

しかし、あまり老後を心配し過ぎて、今が楽しくなければ何のための人生か分からないですよね。

そして、人生を楽しむためにはやっぱりお金は必要と言えます。

ここからは人生を豊かにするお金の使い方と増やし方についてです。

1.人生を豊かにするお金の使い方

自分が本当に好きなもの、自分が本当に楽しいことにお金を使うと、人生は豊かになると思います。

そういったものに大切なお金を使いたいものですね。

そのためにも抑えたいのが、無駄遣い。

しかし、分かっていても、人間というのは面白いもので、必ずしも合理的に考えられるわけではないようです。

こんな経験、ありませんか?

素敵なブランドもののバッグを見つけ「ほしい!」と思ったとします。

しかし、その一方、値段は高いし、そもそも必要なのかなぁという気がします。

だったら諦めればよいのですが、さらにこのように考えます。

いや、待てよ。これだけ質のいいバッグだから、長く使える。だったら安物を買うよりかえってトクだよね!よし、買いだぁ!

人間の行動は、感情→理論というプロセスによって起こされることがしばしばあります。

理論で考えると、必要か不要か判断し、適切に買い物出来そうですが、困ったことに、感情→理論というプロセスにおいては、理論によって、感情が正当化されてしまうことがあります。

今買わなきゃ、後で後悔する。今、これを手に入れておかなければならないんだ。

理論によってむしろ衝動買いが肯定されてしまうのです。

客観的に見て理論が正しいか正しくないかは、このときはどうでもよいのです。

自分にとって都合のよい“正しい”がまかり通るのです。

本当に必要なのか、正しい判断をするためには、ほしい!と思ってもすぐ買わず、少し時間を置いてみるのもよいかもしれません。

1週間経ってみると、案外忘れているなんてことも、なきにしもあらず。

もちろん、無駄遣いをゼロにするのはあまり現実的ではありませんが、せめて支出のうちの5%以内には抑えたいところです。

支出のバランスの目安としては、以下を参考にしてみてください。

  • 生活に必要な支出は70%
  • 無駄遣い5%以下
  • 投資(増やす)25%

2.お金は貯めるだけでなく、増やすことも考えてみる

さて、貯金だけでは、老後資金として3,000万円を準備するのは、少し大変そうです。

そこで、お金を増やす方法についても考えてみたいと思います。

①定期預金を賢く選ぶ

普通預金より定期預金の方が金利は高いので、しばらく使わないお金は、定期預金を利用したいところです。

ここで、ポイントなのが、銀行選び

どの銀行も同じ・・・と思ったら大間違い。

下の表を見てみると、銀行によって金利が大きく違っていることが分かります。

金利だけでなく、自分にとって使い勝手はよいか等も考慮して選んでみると自分に合った銀行が見つかるのではないかと思います。

定期預金についての関連記事

どこも一緒?と思ったら大間違い。これだけ差がある定期預金の金利

②投資

次に、投資で増やすことも考えてみたいと思います。

投資は、リスクもありますので、きちんと理解し、納得した上で始めてみることをおすすめします。

投資に対して分からない、不安だと思ったら、決して無理する必要はないと思います。

老後資金を投資でということであれば、iDeCoを利用すると、税制優遇が受けられてお得です。ただ、掛金の上限が決まっていることと、原則60歳まで引き出せないというデメリットもあるため、場合によってはNISAと併用するなど、自身に合った方法で利用してみてください。

iDeCoとNISAについての関連記事も合わせてチェックしてみてください

比較!NISAとiDeCoお得なのは?選ぶコツは?

まとめ

いかがだったでしょうか。

3,000万円と聞くと、それだけで不安になりそうですが、ひとつひとつ具体的に考えて計画してみると、案外実現可能そうだということが分かります。

それだけでも大きな安心につながります。

老後資金の準備のしかたが分かれば、使っていいお金も分かるので人生を楽しむことにもつながります。

いま、何となく将来への不安を抱えていませんか?

ご自身に合った、老後資金の準備計画を作ってみませんか?

ファイナンシャル・プランナーは家計のプロ。ひとりひとりに寄り添った家計診断・提案をしています。

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