
こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの箭吹雅代です。
人生の節目で見直すことで強い家計を作る家計見直し相談を行っています。
さて、今日のテーマは「将来の備えはどうする?という人に知ってほしい資産形成のこと」です。
シンプルに言うと、投資のお話です。
将来のことが心配?
今後の生活費、老後資金等に備えるため、一生懸命貯金をしている、でも本当にそれだけで大丈夫だろうか?
心配になるかもしれません。
今日は、将来の備えはどうずる?という人に知ってほしい資産形成のことを解説していきます。
もくじ
- 将来への備え、貯金だけでは心配という人へ
- 投資に興味を持ってみる
- 投資を始める前に
- 初めての投資は〇〇から?!
- まとめ
将来への備え、貯金だけでは心配という人へ
こんなことを聞いたことはないでしょうか?
“将来インフレが進むと、お金の価値が下がり、貯金が実質的に目減りする“
どういうことでしょうか?
インフレとは、貨幣価値が下がり、物価が上がり続ける現象(明鏡国語辞典より)
物価が上がるとお金の価値は下がります。
つまり、今1000円で買えるものが、数年後には1020円出さないと買えなくなる。
これがお金の価値が下がっているということです。
この考え方に基づくと、貯金していると、お金自体は減りませんが、インフレによって“お金の価値”は減っていくことになります。
つまり、貯めているだけではインフレによってその価値は下がっていくというキケン性をはらんでいます。
そう言われると急に心配になってしまうかもしれませんが、過去のデータを分析すると、それほど大きく価値が下がっているわけではないので、慌てる必要はないでしょう。
ただ、少しずつではありますが、じわじわ目減りはしています。
大きく減っているわけではないので、特に投資に興味がない、怖いので手を出したくないという方は無理する必要はないと思います。
しかし、もし少しでも投資に興味があるのであれば、自身の資産を守るために投資について学んでみてはいかがでしょうか。
将来が心配、と危機感を抱いている方には知ってほしいテーマです。

投資に興味を持ってみる
実際投資をするかどうかは別として、投資に興味を持ってみる。
まずはここからです。
実際投資を始めるとなると、結構勇気もいります。
始めてみたいけど一歩が踏み出せない、という慎重派さん。
そんな方は、もう少し投資について知ってみて、理解出来て納得出来てから始めても遅くはないと思いますよ。
一方、よくわからないのにとりあえず株を買ってみた!という方もいらっしゃいます。
どちらかというと、こちらのタイプの方が心配です。
*余談ですが、株の売買をして遊べるアプリもあります。
実在する株を売買するのですが、あくまでお遊びで、自分のお金は1円も動きませんので、大損しても笑って済ませられます。
よくわからないという方、まず株アプリで遊んでみてください。
何も分からず株に手を出すとキケンだということが身をもって体験できます。
投資を始める際には、余裕資金で始めること、投資商品を理解した上で、納得できるものが見つかったときにやってみる、くらい心のゆとりをもって取り組むことが大切です。
投資を始める前に
投資を始める前に自身で確認しておいてほしいことがあります。
それは、
・リスク許容度はどれくらいか?
投資において、「リスク」とは、値動きの大きさを意味します。
つまり、値下がりだけでなく、値上がりが大きいものもリスクの大きい商品ということになります。
文字通り、ハイリスクハイリターン。大きく値上がりするものは値下がり幅も大きく、損をする可能性もあるということです。
つまり、投資においてリスクを小さく抑える=値動きの幅を小さく抑える
ということになります。
まず、投資を始めるに当たって、自分がどれくらいこのリスクを許容できるのかを考えてみてください。
特に値下がりしたときに、どれくらいなら損を許容できるか。
これを必ずご自身で考えてみてください。
絶対に損したくない!という方は、個人向け国債もしくは定期預金が向いています。
金利は低いですが、元本割れリスクはなく、また、普通預金より金利は高いので、すぐに使わないお金は個人向け国債もしくは定期預金で少しでも高金利を目指しましょう。

初めての投資は〇〇から?!
ところで、投資と聞いてどんなものを思い浮かべるでしょうか?
いくつ思いつきますか?
- 株式
- FX
- 金
- 投資信託
- 債券
- 不動産
- REIT
等々
投資と聞いて真っ先に思い浮かびそうなものは「株式」でしょうか。
上に挙げたものの中には、聞いたことがあるけれど、何か分からない、そもそも聞いたことがないものも含まれているかもしれません。
投資の基本は、自分で判断することです。←これがすごく大事!
なので、投資を始める第一歩は、投資について学ぶこと。
分からないまま、すすめられるがまま、投資商品を買うのはキケンです。
とはいえ、何から始めていいのか、迷ってしまいますね。
もし、投資の経験がないようでしたら、投資信託がお勧めです。
初めての投資、なぜ投資信託がお勧めか?
そもそも投資信託とは?というところから解説していきたいと思います。
投資信託とは、
投資かから集めた資金を委託会社(信託銀行)が運用し、その成果を出資額に応じて投資家に還元する金融商品。(広辞苑より)
つまり、お金を出すと、プロが管理・運用を行い、そこで得られた収益を出資した人に還元する商品、ということになります。
投資信託は、国内株式に投資するタイプ・海外株式に投資するタイプ・国内債券に投資するタイプ・海外債券に投資するタイプ、組み合わせて投資するタイプ(バランス型)など、色々な種類があります。
少額から投資でき、また運用をプロに任せられるので、始めやすい商品と言えます。
(プロが運用するからといって損しないわけではありません。)
投資信託にもいろいろな種類があり、どれを選ぶかによっても運用成績は変わって来ます。
どういったものがあるのか、興味があれば調べてみるのも面白いですよ。
また、リスクを出来るだけ小さくするためには
- 長期投資
- 分散投資(投資商品の分散・時間分散)
が大切です。
短期間に売り買いして、その差額で儲けようというのは、得策ではありません。
じっくり長期間かけて運用するのがコツです。
また、分散投資といって、投資する対象を分散させる、投資する時期を分散させることで、
リスクを分散させることが出来ます。焦らずじっくり、値動きに惑わされず取り組むことが大切です。
まとめ
いかがだったでしょうか。
さきほど、私は投資信託をお勧めしました。
今投資信託を検討し始めた方、少し待ってください。
私は勧められるがまま、買わない方がよいとお伝えしました。
今、私が勧めたからといって買うのはキケンです。
“投資の基本は、自分で判断することです。
なので、投資を始める第一歩は、投資について学ぶこと。
分からないまま、すすめられるがまま、投資商品を買うのはキケンです。“
私はこのようにお伝えしました。
私は決して、陥れようとはしていません。実際自分でも投資信託に投資をしていますし、どれか選ぶなら、投資信託がいいと思っています。
ただ、これは私の意見です。
ご自身で学んで、確かに投資信託がいいと思ったら、投資信託を始めてみてください。
この“学び”なくして投資は始めない方がいい、ということをお伝えしたかったのです。
投資がキケンなのではなく、投資が何かを学ばずに始めることがキケンなのです。
人生は人それぞれであるように、家計もそれぞれです。
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