
こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの箭吹雅代です。
人生の節目で見直すことで強い家計を作る家計見直し相談を行っています。
さて、今日のテーマは「なぜ?お金が貯まらないそのワケと解決方程式」です。
お金が貯まらないのは、収入が足りないせいだ!
本当にそうでしょうか?
確かに、日々の生活にも困っている方であれば、貯金どころではないかと思います。
しかしそうでなければ、実は、お金が貯まらない理由は収入以外のところにもあります。
今日はなぜお金が貯まらないのか、お金を貯めるためにはどうすればよいのか解説していきたいと思います。
もくじ
- そもそも収入が減っている?!
- お金を貯められる人、貯められない人の違いはどこにあるのか? 収入額には関係ない
- お金の管理が出来る人、出来ない人
- キャッシュレスは言い訳にならない
- まとめ
そもそも収入が減っている?!
収入は減っていなくても、手取り額は減っているので、実はどんどん苦しくなっている家庭も増えています。
なぜ手取り収入が減るのかというと、そう、増税や社会保険料アップが原因です。
さらに2019年10月には消費税が10%になり、随分高くなったなあという印象を受けます。
こういったことを踏まえると、私たちが使えるお金は減っている、といえます。
この現状に対応するためには、お金の使い方を今一度考える必要がありそうです。
お金を貯められる人、貯められない人の違いはどこにあるのか?
さて、そんな中で貯金をするためには、賢く支出する必要がありそうです。
実は、収入が多ければ貯金も多い、というわけではないのです。
というのも、収入が多い人はそれなりに生活水準も上がってしまい、支出も多くなってしまうからです。
反対に収入がそれほど多くなくても貯金出来る人は出来ます。
つまり、お金を貯められる人、貯められない人の違いは収入の多い少ないではなく、
お金の管理が出来るかどうかだと言えます。
だからこそ、収入に関係なく、お金を貯めるためには計画的に使うことがポイントとなります。
毎月いくら貯金するか決めていますか?
毎月いくら使えるか把握していますか?
毎月いくら使っているか把握していますか?
もし、この質問に答えられない場合は、お金の管理のしかたを見直す必要があるかもしれません。
さて、ここからはどのようにお金を管理し、お金が貯めていくのか、解説していきます。

お金の管理が出来る人、出来ない人
収入の多い少ないより、お金の管理が出来るか出来ないかが、貯金が出来るかどうかに関係しているとお伝えしました。
では、お金の管理が出来る人と出来ない人の違いはどこにあるのでしょうか?
ひとえに私は、貯める金額、使える金額を把握しているかどうかだと考えています。
こんなことありませんか?
給料日にはうれしくなり、あれこれ買う。
でも、給料日前になるとカツカツで節約せざるを得なくなる。
これは計画性がないから。
給料日にまずやることは、ぱあっと使うことではありません。
給料日にやることは、貯めるお金、使う必要があるお金、使ってもいいお金に分けることです。
入ったお金を無計画に使っていては貯まるはずはありません。
お金が入ったらまず、貯める分を除いて、使っていい金額を把握します。
その中で、生活に必要なお金を把握し、残った分を好きに使っていいお金とします。
こうした作業を面倒だと思いますか?
でも面倒だからといって無計画でお金を使っていると、いつまで経ってもお金は貯まりません。
入ったお金を3つに分ける、たったそれだけの作業です。
お金を貯めるのが苦手な人は、まずここから始めてみてください。
もちろん、給料日前に厳しくなってきたからといって貯金用のお金に手を出すのはNGですよ。
カツカツにならないように、使うときにも“これは必要な出費かな?“と考えて使うようにしなければなりません。
ちなみに私は、月末苦しくならないように、1か月の生活費を4つに分けて管理しています。
例えば1か月の生活費のうち、光熱費や通信費など、引き落としのものを除き、食費など日々の買い物に使うお金を4分割します。
月の生活費を4万円(便宜上この金額設定ですが、生活に合わせて金額は決めてください。)とすると、8日で1万円とします。(最終週だけ7日か6日になります。)
その8日間は何が何でも1万円以内でやりくりします。
9日目になるとまた1万円をプラス。前週に残った分は繰越しますので、もし1000円残っていれば次の週に使えるのは1万1000円です。
こうして小刻みに使うお金を分けておくと、給料日前に大きく不足することを防げますので、せっかく貯金用に置いておいたお金に手を出すこともなくなります。
生活費をいくら確保すればいいか分からないという方は、1か月だけ家計簿をつけてみてください。それでおおよそ月の生活費は把握できるはずです。
また、いくら貯金すればいいのか分からないという方は、貯金する目的をまず決めてみてはいかがでしょうか。
- 住宅購入の頭金
- 教育資金の準備
- 老後資金準備のため
など
目的が決まればそこから目標額を計算します。そうすると月にいくらずつ貯めるべきかが見えてきます。
目的が決まると、貯める意識も高まります。
また、特に貯金の目的がなくても、急な病気や失業のためにも最低3か月分の生活費は確保しておくことをおすすめします。
特に今貯金の目的がなくても、まずはいざというときのために3か月分の生活費を確保してみてはいかがでしょうか。

キャッシュレスは言い訳にならない
よく、節約の本などを読んでいると、「カードではなく現金で支払うようにすべき」と、現金払いが推奨されています。
しかし、この方法は、これからの時代にマッチしません。
キャッシュレス化が進む現代において、現金主義を主張するのは、もはや古いと言わざるを得ません。
そもそも、カード払いだとお金の管理が出来ないといわれるのはなぜでしょうか?
それは、使うタイミングと支払うタイミングがずれるから。
今月使ったお金は次の月に引き落とされます。
なので、使ったお金が把握しずらいということのようです。
本当にそうでしょうか?
いえ、カードを使ってもお金はきちんと管理出来ます。
キャッシュレスであっても、もちろんお金の管理は可能です。むしろカード払いの方が後で確認出来て便利だと思うのですが。
先ほどお伝えしたように、使えるお金の金額を先に把握しておけば、例えカード払いでも、
使った金額は、使えるお金から先に引いておけばいいのです。
例えば今週使うお金が1万円お財布に入っているとします。
カードで3000円使ったとします。
そうすると、お財布の中の現金を7000円に減らすのです。
こうすることで、使ったタイミングでお金が減ることになり、ちゃんとお金を管理することが出来ます。
いちいち財布の中身を減らすのは面倒と思うかもしれませんが、面倒がっていてはお金は貯まりません。
もし、完全にキャッシュレスな生活をしているのであれば、財布で管理しなくても、スマホでも管理出来ます。大層なアプリなんかインストールしなくても、メモ機能を使うだけでもできます。
生活費:10000円と入力しておいて、使ったらこれを生活費:7000円と書き換える。それだけです。
使っていいお金の上限を決めておき、現金払いであろうが、カード払いであろうがその限度内で支出すれば問題ないわけです。
ぜひ、キャッシュレス時代を言い訳にせず、お金の管理に取り組んでみてください。
まとめ
いかがだったでしょうか。
お金が貯められる人の中には、お金が貯まっていくのが楽しいという方もいます。
お金の管理をただただ面倒だと思うより、お金が貯まることを楽しむことも大切ではないかと思います。
お金の管理は、一度コツをつかんでしまえば、特に難しいものでもないので、最初は面倒でも続けてみてください。
人生は人それぞれであるように、家計もそれぞれです。
自分にあった家計診断をプロに相談してあなただけの強い家計を作ってみませんか。
強い家計は幸せにつながります。
個別のWEB相談も受け付けております。
関連記事