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こんにちは、ファイナンシャル・プランナーの箭吹雅代です。

人生の節目で見直すことで強い家計を作る家計見直し相談を行っています。

さて、今日のテーマは「おひとりさまがこれから必要なお金とは?」です。

今の時代、独身は珍しくありません。また、結婚していても離婚や死別で独身に戻ることもあります。自分で自分の生活を支えていかなければならないのは不安に感じるかもしれません。そこで今日はおひとりさまに必要なお金について解説していきたいと思います。

もくじ

  • おひとりさまがお金の不安を安心に変える第一歩とは? 
  • 人生のリスクに必要なお金を知る!
  • 1人だからこそ出来る将来への準備とは?

おひとりさまがお金の不安を安心に変える第一歩とは?

今後の人生、どうなるか分かりませんが、今日は「おひとりさまのお金」がテーマなので、独身での将来設計を考えていきます。

ところで、“お金の不安”とは具体的にはどういったことでしょうか?

人生における、主な“お金の不安”は以下のような出来事ではないでしょうか?

  • 仕事がなくなったとき、生活費はどうすればいいか
  • 病気になったとき、治療費を払えるか
  • 老後、生活出来るだけの十分なお金が準備できるか?

すなわち

無職・病気・老後

これらは人生の中における、大きなリスクといえそうです。

さて、ここからが肝心。

無職・病気・老後」には、具体的にいくら必要なのでしょうか?

“備えあれば患いなし”と言われるように、もしものことがあってもそのための準備が出来ていれば決して不安に思う必要はありません。

問題なのは、何が不安なのかが分からないこと。

もしもの時にいくら必要かを知り、その金額をどのように準備すればいいのか、「問題の可視化」が安心への第一歩です。

人生のリスクに必要なお金を知る!

人生の不安の正体は、「無職・病気・老後」だと分かりました。

では、それぞれいくら準備しておけばよいのか、各々具体的に試算していきましょう。

1.無職

例えばリストラによって職を失った場合、すぐに次の仕事を探すことが出来ますし、会社員であれば、失業保険もありますので、生活費3か月分くらいあればよいと思いますが、病気で働けなくなった場合は、3か月分の生活費では心許ないと思います。

病気になったときに必要な治療費については後述しますが、病気で働けなくなった場合を想定すると、生活費として1年分くらいは準備したいところです。

総務省の家計調査によると、2019年度の単身世帯の1か月当たりの支出額は163,781円となっています。

このデータをベースに試算すると、

約17万円×12か月=204万円

必要ということになります。

2.病気

病気になると入院・治療が高額なのでは・・・?と心配していませんか?

しかし、結論からお伝えすると、病気になったときに必要なお金は思ったほど、高額ではありません。

それは社会保険制度があるから。

病気になって1か月入院する場合、

費用は12万円くらい

何とかなりそうな額に見えます・・・

知っておくべきことは、健康保険には「高額療養費制度」があることです。

年収ごとに医療費の上限が決められており、例えば、年収370万円~770万円の方だと、入院治療に1か月100万円かかったとしても自己負担額は87,430円です。

ただし、ほかに差額ベッド代、食事代、先進医療費がかかった場合は自費で支払わなければなりません。

差額ベッド代とは、大人数の部屋から個室や少人数の部屋に移った時の差額です。

こちらは大部屋であればかかりませんし、病院から治療上必要と言われて個室に移った場合は、病院は差額ベッド代を請求できません。

ですので、差額ベッド代はあまり気にしなくていいと思います。

また、食事代は一か月2万5000円ほどです。あまり気にしなくていいくらいの金額でしょう。しかも食事代は入院しなくてもかかりますので入院費というより生活費と考えることもできます。

医療技術の発展により、入院日数もどんどん短くなっており、厚生労働省の患者調査によると、がんで2週間から20日ほど、心疾患で20日ほど、脳血管疾患だと80日ほどで、平均入院日数も30日くらいです。

つまり、1か月くらいの入院費があればだいたいはOK、もしものときでも3か月分くらいあれば安心、といえます。

少し余裕を見て15万円×3か月=45万円

くらいが準備しておくべきお金と言えます。

ただし、「高額療養費制度」における自己負担額は、収入によって決まるため、ご自身の収入での自己負担額を確認しておくことをおすすめします。

3.老後

さて、何はともあれ、一番不安要素が大きいのが、この老後資金ではないでしょうか?

必要な老後資金を試算するために必要な項目は

将来もらえる年金額

老後の生活費

人それぞれなので、一概にいくらとは言えないですが、モデルケースを元に試算してみましょう。

老後30年(95歳まで生きる!長い!でもあり得なくはない年齢です)

収入:

年収300万円会社員(厚生年金被保険者35年)

→年金月11万5千円(厚生年金5万円+国民年金6万5千円)と仮定

30年間で4140万円

支出:

生活費月17万円

30年間で6120万円

差し引きすると1980万円

つまり、老後資金として約2000万円必要だということが分かります。

1人だからこそ出来る将来への準備とは?

  • 無職への備え:204万円
  • 病気への備え:45万円
  • 老後への備え:2000万円

さて、お金の不安を安心に変えるための第一歩として、人生における、リスクへの備え額が分かりました。

え?2249万円?そんなに準備出来ない・・・

余計に不安になった方もいらっしゃるかもしれません。

しかし、一気に全て準備しようとするのではなく、まずは無職への備え・病気への備えとして250万円を目標として準備を始めてみてください。

無職・病気はいつ起こるか分からないものですが、老後については、金額こそ大きいですが、急に年を取るわけではないので、準備時間も他の2つのリスクより長く取れます。

また、無職・病気リスクのために用意しておいた250万円も使わなければ老後資金にまわせます。

250万円貯まったら、その時の年齢から老後資金を毎年いくら貯める必要があるか、逆算してみて、その金額を貯めるための対策を考える方が気持ちも焦らず、無理なく続けられます。

例えば30歳~35歳までで250万円貯め、36歳から65歳までの30年間で2000万円貯める必要があるのであれば、年67万円、月5万6千円の貯金が必要となります。

そんなにたくさん貯金できないということであれば、今から収入を増やす方法を考える、投資を始める等対策を考えてみることも必要となるかもしれません。

独身で誰にも頼れない、だから不安な部分も大きいと思いますが、独身だからこそ、自分の将来は自分のペースで準備出来ます。

そんなの無理!と思っても結局は自分で何とかするしかないのです。

だから、具体的に必要なお金がいくらなのかを知り、対策を講じていく姿勢が大事ではないでしょうか。

どうやってお金を増やしていくのか、具体的な方法についてはお金と上手に付き合う3つのポイントも合わせてチェックしてみてください。

人生は人それぞれであるように、家計もそれぞれです。

自分にあった家計診断をプロに相談してあなただけの強い家計を作ってみませんか。

強い家計は幸せにつながります。

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